Q13.数値図化・編集アプリケーションに搭載されている立体観測の方式について教えてください。


立体画像の表示方法には『上下分割モード』と、『フレームシーケンシャル・モード』、『インターレースモード』、『2画面立体観測モード』があります。

『上下分割モード』:
ステレオの画像をディスプレイの上下に2分割して表示し、CRTとシンクダブラー装置を用いて立体表示を行います。
PCに搭載されているグラフィックカードをそのまま利用できるケースが多いですが、画像が縦方向に引き伸ばされて表示されるため、縦方向の解像度が低くなります。

『フレームシーケンシャル・モード』:
ステレオのOpenGLに対応したグラフィックカードが必要となります。立体状態はフルフレームの時分割制御によって再現されますので、表示される画像が見やすくなる特徴がありますが、高性能なグラフィックカードが必要で、機器の導入コストが比較的高額となります。また、OSとグラフィックドライバーとの相性で、正しく立体表示とならないケースもあるので、パソコンに関する詳しい知識が必要な場合も多いです。

『インターレースモード』:
『上下分割モード』の1種で、3D液晶ディスプレイを使用します。こちらも通常のグラフィックカードをそのまま利用することができますが、やはり、画像が縦方向に引き伸ばされて表示されるため、縦方向の解像度が低くなります。高性能なグラフィックカードを必要としないので導入コストが、比較的低額で済みます。最近では主流の方式です。

『2画面立体観測モード』:
メイン画面として使用する通常ディスプレイの他に、立体観測画面用だけで、PCから2画面分の信号を出力して、ステレオ画像を重ね合わせて表示させます。表示画像が綺麗で見やすい反面、合計で3画面分の出力信号を使用するため、グラフィックカードも2枚必要となります。他の方式に比べて、ハードウェアの導入コストが、かなり高額となります。